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役職者になって知ったこと:役職者適性の有無を判断することのむずかしさ

サービス業での役職者の経験談
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昇格前に役職者の仕事をすることの意味

私は、「役職につく前に役職者がやる仕事をやらされる」のが大嫌いでした。

「役職手当もついてないのに、なんで役職者業務やらなきゃいけないの?搾取じゃん」と思っていました。

「昇進させてくれたら頑張るって!いいから昇進させろ!」と(笑)

でも、役職についてみて確かに役職者業務を実際に少しやってみてもらうだとか、

なったあとのイメージが出来る材料がないと向いているかどうか、出来るかどうかって判断がつかないんだなと実感しました。

ずーっと昇進させずに役職者と変わらない業務をさせる会社もあるようなので、そちらはもちろん大問題だし、間違いなく搾取ですが、

ある程度は「やっていけそう」と思えないと太鼓判を押すのは難しいのだなと感じます。

適性よりも性別?自己中な判断が招いた悲劇

実際自分が勤めた会社で、男性エリアマネージャーのAさんが、男性平社員Bさんを突然昇格させたことがありました。

Bくん本人はマイペースなタイプで、野心家ではなかったし、日ごろからリーダーシップを感じる振る舞いもなかったので、

周りのスタッフからは「え、Bくんが!?」という感じで全員が寝耳に水でした。

とはいえ、Bさんも「知らぬ間に評価されていたんだ」という感じで嬉しそうだったし、

「推薦されるぐらいだから、Aさんから見たらBさんに適性を感じる部分があったのかな」と思って、皆でお祝いして別の支店に送り出しました。

でも結局、Bさんが昇格したあとに異動した先での評判は散々でした。

その会社では役職者になるためのトレーニングも特になかったし、

エリアマネージャーで複数店舗を見ているAさんが日頃から店舗でBくんを見てくれるわけでもなく、

評判を耳にしてフォローしてくれることもありませんでした。

おそらく適性もなく、指導の助けもなかったBくんはトラブルにうまく対応が出来ず、

クレームがおおごとになっていき、最終的にまさかの降格になってしまいました。

平社員のままでいるより、降格したあとの平社員の方が辛いものです。昇格を引き受けたBさん自身にも足りないところがあったのは確かです。

でもAさんはなぜBさんを推薦したのか?なぜ自分で昇格させておいてフォローもしなかったのか?

のちのち聞いたところによると、男性エリアマネージャーのAさんがBさんを昇格させた理由は、

  1. エリア内で役職者を出すことがエリアマネージャー査定の評価項目に入っていた
  2. エリア内でまだ役職についていない30代前後の男性がBさんだけだった

の2点だけだというのです。

10年以上前とはいえ、サービス業で元々女性社員が多いこともあり、当時でも多くの女性が役職者になって結果を出していましたし、

適性を見もせずに男性だからというだけで役職者にしてしまうなんてことが自社で起こるとは思ってもいませんでした。

「エリア内で役職者を出すこと」がエリアマネージャー査定の評価項目に入っている意味は、

①エリア内で人を育てられるか②役職者適性の有無を判断できるかの2点だと思うんです。

もちろん、人事部の人間だって管理者だって判断を誤ることはあります。

でも判断に至った根拠がしっかりある人事査定であれば、その根拠に基づいて育成してあげることも自信をつけさせることも出来たはずだし、

ちゃんと自分が育てた部下だったらフォローしたくなるものなんです。

Aさんの適正を見ようともしない自分勝手な査定で、Bさんは傷つき、現場は混乱したという話でした。

別のケースを次ページにあげます。

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